活動報告

日本臨床歯科学会広島支部(広島SJCD) 活動報告

広島SJCD2月例会開催報告

 2月17日日曜日、恒例となった歯科医衛生士・歯科技工士会員にフォーカスした例会が広島市内で開催されました。今回は、昨年度、一昨年度の同様の趣旨の例会が公開で行われたのに対して、会員のみを参加対象とした例会でしたが、いつもより倍の収容人員の会場が満員となる盛況ぶりでした。というのも、歯科衛生士の立場からは土屋和子先生にご講演いただき、歯科技工士からの立場からは 片岡繁夫先生にご講演いただけたからです。ご多忙な両先生に同時にご登壇していただける機会はめったにないことです。ましてや片岡先生は広島でのご講演はこれが初めてとのことでした。

 両先生のご講演に先立ち、 ふかみスマイル歯科 仏円亜由美さんの会員発表「長期経過症例を通じて」がありました。8年間のメンテナンス症例をはじめとした3症例を通じて、患者の個性に合わせて、飽きさせないで通院し続けてもらえる工夫をしていることに感心しました。それだけでなく、実際に歯周の状態が改善されて維持されているすばらしい臨床を提示していただきました。演者自身の歯科衛生士としての成長や医院の変革なども相互に良い影響を及ぼし合っていることが、医院スタッフ全員が来場されていたことからも伝わってきました。

 土屋和子先生のご講演のタイトルはズバリ「プロフェッショナル」。歯科衛生士として知っておかなくてはならない歯周の解剖と生理について、また黄金比などについてのアカデミックな話の後に、オリジナリティーのあるデンタルNLP®に基づくコミュニケーションについての話がありました。先生のプレゼンテーション自体が、プレゼンテーションのモデルとなっていて、よいヒントをいただきました。

 午後からは、片岡繁夫先生の「審美補綴に必要な天然歯形態と色彩表現」というタイトルのご講演でした。アメリカ、ヨーロッパ、南米の他、世界中の歯科医師と仕事をする片岡先生だけあって、世界地域における歯科審美に対する感性の違いや、共通するルールなど興味深いお話を聞くことができました。また、具体的な色の出し方、歯肉内からの形態の作り上げなど、見えないところの造形が最終的な審美に及ぼす影響についてのお話も心に残りました。

 土屋和子先生、片岡繁夫先生というビッグな講師陣を広島SJCDの会員だけで「ひとりじめ」した贅沢な例会でした。これからも広島SJCDでは世界的な講師を招いた例会を開催していきますので、是非ご入会いただきますようご案内いたします。

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