活動報告

日本臨床歯科学会広島支部(広島SJCD) 活動報告

令和7年12月14日 例会活動報告

令和8年2月15日、SJCD広島支部例会が開催されました。本例会では、重度歯周炎症例に対する包括的治療、歯肉退縮および楔状欠損への審美的対応、さらにデジタル技術を活用した補綴・ベニア治療についての講演および実習が行われました。

まず櫻井博之先生より、「重度歯周病による咀嚼機能障害症例」をテーマとした発表がありました。ポンチョテクニックを応用した外科処置とLOT(Limited Orthodontic Treatment)を併用し、咬合の安定化と歯周環境の再構築を図った全顎的症例が提示されました。分岐部3度病変に対しては、歯根膜から離れた位置での歯周再生療法を選択し、減張切開を加えたフラップデザインやGTR膜を応用した術式が紹介されました。現在は術後36か月が経過し、マウスピース型リテーナーにて保定中との報告でした。重度歯周炎症例における咬合・歯周・矯正を統合した包括的管理の重要性を再認識させられる内容でした。

続いて大井手和久先生より、「歯肉退縮および楔状欠損への対応」についての症例発表がありました。歯肉退縮の著しい症例や深い楔状欠損症例において、被覆範囲やマージン設定の位置について検討がなされました。エナメル質内にマージンを設定しない場合、変色線が目立つ可能性があること、さらに根面被覆術により歯肉を歯冠側へ移動させるアプローチについて意見交換が行われました。

大河先生からは、「デジタル時代におけるベニア治療」をテーマに講演および実習が行われました。デジタル技術の進化により、形成量や咬合接触を可視化できるようになり、治療期間の短縮や品質の均質化が進む一方で、歯科医師が設計段階から深く関与する重要性が強調されました。STLデータのエッジロス問題への対応や、AISCMを用いた適合精度向上など、実践的な設計理論および形成テクニックが紹介されました。また、ショートラップ、サンドイッチベニアなど症例に応じたコンセプトの使い分け、ジルコニアおよびガラスセラミックの特性に基づく材料選択、前歯部・臼歯部におけるベニア設計ラインの分類、ジルコニア・ガラスセラミックの接着についても解説されました。講演後にはショートラップ法によるベニア形成実習が行われ、シリコンインデックスを用いた形成量確認などを体験する貴重な機会となりました。

本例会では、歯周外科、審美補綴、デジタル歯科といった異なる分野をまたがって、機能と審美の両立を目指す臨床的視点を学ぶことができました。講演・発表ともに活発な質疑応答が行われ、日常診療を見直す契機となる有意義な例会となりました。

令和7年12月14日 例会活動報告

展示参加企業様(順不同)

ストローマン・ジャパン株式会社
ストローマン・ジャパン株式会社

科研製薬株式会社
科研製薬株式会社

相田化学工業株式会社
相田化学工業株式会社

株式会社モリタ
株式会社モリタ

デンツプライシロナ株式会社
デンツプライシロナ株式会社

ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社
ノーベル・バイオケア・ジャパン株式会社

株式会社ガイドデント
株式会社ガイドデント

株式会社メディカルネット
株式会社メディカルネット

株式会社クレディセゾン

株式会社ヨシダ
株式会社ヨシダ

株式会社ストランザ

株式会社エポスカード

 

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